人は、生まれ持った体質とその後の環境により構築された
体質が元となり、生きて行くなかで様々な要因により身体に
不具合を引き起こし、やがて不具合やしいては病となり現れます。
必ずしも現れた症状で、全ての人が共通した手法で良くなると
云う訳ではありません。
個々の習慣、環境、状態によりアプローチの方法は変わるということです。
つまり、初期段階での「診立て」を誤ると、アプローチや
改善へ向けての効果が全く得られないということになります。
昨今でいう未病とは、日頃から健診を行い、自己の健康状態を保ち、病の早期発見、早期治療ということに位置付けられていますが、本来の未病とは、自己の体質を知り、その体質により惹き起こす症状を体質改善という術を用いて防いで行くということであり、その術は個々で異なります。
その術こそ、本物の鍼灸施術になります。